SPLAMILU BLOG ソラミルブログ

2026年7月27日
情報セキュリティ10大脅威2026、中小企業に関わる5つ

毎年はじめに、IPA(情報処理推進機構)が「情報セキュリティ10大脅威」を公表します。2026年版も、組織にとっての脅威トップ10が発表されました。とはいえ、10個すべてを一度に対策するのは大変です。この記事では、その中から中小企業に特に関わる5つを編集部の視点で選び、「何が危ないのか」「まず何をすればいいのか」をやさしく整理します。

情報セキュリティ10大脅威2026とは

「情報セキュリティ10大脅威」は、その年に社会的に影響が大きかったと考えられる脅威を、専門家の投票で選び、順位づけしたものです。組織向けと個人向けがあり、ここでは組織向けを取り上げます。2026年版の組織向けトップ10は次のとおりです。

情報セキュリティ10大脅威 2026(組織向け) 組織向けトップ10。1・2・7・8・10位を中小企業に関わる5つとして強調。3位AIは初選出。 情報セキュリティ10大脅威 2026(組織向け) 青色の枠=中小企業に特に関わる5つ(本記事で解説) 1ランサム攻撃による被害中小に関わる 2サプライチェーンや委託先を狙った攻撃中小に関わる 3AIの利用をめぐるサイバーリスク初選出 4システムの脆弱性を突いた攻撃 5機密情報等を狙った標的型攻撃 6地政学的リスクに起因するサイバー攻撃 7内部不正による情報漏えい等中小に関わる 8リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃中小に関わる 9分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃) 10ビジネスメール詐欺中小に関わる 出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」組織向け(順位・名称は公式でご確認ください)
図:組織向けトップ10。順位=自社にとっての重要度とは限らない。まず自社に関わるものから

2026年版では、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めてランクインし、いきなり上位に入ったのが特徴です。ただし、順位はあくまで社会全体での注目度であり、自社にとっての優先度とは必ずしも一致しません。ここからは、中小企業の現場に特に関わりやすい5つ(1・2・7・8・10位)を見ていきます。

中小企業に関わる5つの脅威

① ランサム攻撃による被害(第1位)

データを暗号化して身代金を要求する攻撃で、11年連続で選ばれ、2026年も第1位です。中小企業の被害も多く、「うちは狙われない」とは言い切れません。侵入を100%防ぐのは難しいため、早く気づいて被害を抑える備えが重要です。平常時の状態を把握し、いざというときに動ける体制をつくっておくことが、被害の抑制につながります。

② サプライチェーンや委託先を狙った攻撃(第2位)

取引先や委託先を経由して被害が広がる攻撃です。中小企業は、自らが狙われることもあれば、取引先の停止に巻き込まれることもあります。大手からセキュリティ対応を求められる場面も増えています。取引先への向き合い方は「取引先からセキュリティ対策を求められたら」、制度面の背景は「経産省SCS評価制度とは?中小企業への影響を解説」もあわせてどうぞ。

③ 内部不正による情報漏えい等(第7位)

外部からの攻撃だけでなく、内部の人が関わる漏えいも上位の脅威です。悪意のある持ち出しだけでなく、退職者アカウントの放置や、私物端末・USBの不用意な利用も含まれます。まずは「誰が・何に・どこからアクセスできるか」を整理することが対策の入口です。

④ リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃(第8位)

テレワークで使うVPN機器やリモート接続は、便利な反面、攻撃の入口にもなりやすい部分です。実際、ランサムウェアの感染経路の多くが、こうした外からの接続経由だと報告されています。利用しているリモート接続の口と、それを使えるアカウントを把握しておくことが大切です。

⑤ ビジネスメール詐欺(第10位)

取引先や経営者になりすまし、偽の振込先へ送金させる詐欺です。高度な技術ではなく「人の思い込み」を突くため、中小企業でも被害が起きます。振込先の変更は電話など別の手段で確認するといった、運用ルールでの備えが有効です。

補足:順位は「社会的な注目度」であり、そのまま自社の危険度ランキングではありません。上位でも自社に関係が薄いものもあれば、下位でも自社には深刻なものもあります。「自社にとってどうか」という視点で読み替えることが大切です。

5つに共通する備えは「見える化」から

選んだ5つの脅威は、切り口はちがっても、対策の入口は共通しています。それは、自社に「何があり、誰が・どこから関わっているか」を把握しておくこと。守る対象が見えていなければ、どの脅威にも備えようがありません。

共通の備えは見える化 端末・アカウント・取引先とのつながりを把握することが、すべての脅威対策の土台。 どの脅威も、備えの入口は同じ 端末(PC・機器) 人・アカウント 取引先とのつながり 見える化 5つの脅威すべての備えの土台になる
図:端末・人・つながりを把握することが、どの脅威対策にも効いてくる

セルフチェック:脅威に備える準備、できていますか?

□ 社内の端末(PC・サーバー・ネットワーク機器)を一覧で把握できていますか?
□ 社内に入れるアカウント(特にVPN・リモート)を棚卸しできていますか?
□ 取引先・委託先との重要なつながりを整理できていますか?

「わからない」が多いほど、まず取り組むべきは見える化です。

まとめ:全部やろうとせず、自社に関わるものから

10大脅威は、いわば「今年の傾向」を知るための地図です。大切なのは、全部を一度に対策しようとせず、次のように進めることです。

  • 10大脅威で「今の傾向」を把握する
  • その中から「自社に関わるもの」を見極める(順位に振り回されない)
  • 共通の土台として、端末・アカウント・つながりを見える化する
  • 関わりの深い脅威から、具体的な対策(予兆検知・BCP・ルール)を足していく

制度面の動向として「中小企業のサイバーセキュリティ義務化、何が変わるのか」、対応コストの抑え方は「SCS評価制度、対応コストを抑える3つのアプローチ」、投資に使える補助金は「中小企業のIT補助金、2026年度の活用方法」もあわせてどうぞ。

脅威に振り回されない第一歩は、自社に「何があり、誰が関わっているか」を見える化することです。

SOLAMILUは、その土台づくりを支える仕組みです。

参考リンク(公式情報)

※リンク先は外部の公式サイトです(別タブで開きます)。「10大脅威」は毎年更新され、順位・名称・掲載URLも変わります。最新情報は必ずIPA公式ページでご確認ください。

あわせて読みたい

業界動向中小企業のサイバーセキュリティ義務化、何が変わるのか 業界動向取引先からセキュリティ対策を求められたら、どう答えるか 業界動向経産省SCS評価制度とは?中小企業への影響を解説

脅威への対策の前に、まずは「見える化」から

どの脅威に備えるにも、まず「自社に何があるか」を把握することが土台です。SOLAMILUなら、社内ネットワークとIT資産の見える化を無料で始められます。

無料でダウンロードする

この記事を書いた人

SOLAMILU編集部
名古屋発のITベンチャーとして、中小企業のネットワーク管理・セキュリティ・IT資産管理をやさしく解説しています。専門知識がなくても「自社のITの状態がわかる」状態づくりを応援します。

CONTACT US お気軽にお問合せください お問い合わせ・ご相談はこちら

お問い合わせ・ご相談はこちら
お気軽にお問合せください
電話でのお問合せはこちら

【受付時間】 月〜金 10:00〜17:00
( 土・日・祝日・弊社休業日を除く )

SOLAMILUをもっと知りたい方はこちら
top top