SPLAMILU BLOG ソラミルブログ

2026年6月15日
経産省SCS評価制度とは?中小企業への影響を解説

「取引先からセキュリティ対策の状況を聞かれた」「対応していないと、取引に影響するかもしれない」——そうした声が、少しずつ中小企業の現場でも聞かれるようになってきました。その背景にあるのが、経済産業省が進めるSCS評価制度です。

名前は聞いたことがあっても、「結局どんな制度なのか」「うちのような中小企業にも関係あるのか」は分かりにくいもの。この記事では、SCS評価制度の概要と、中小企業に与える影響、そして今からできる準備を、できるだけやさしく整理します。

SCS評価制度とは?

SCS評価制度は、正式には「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」といいます(SCSは Supply Chain Security の略)。経済産業省と内閣官房(国家サイバー統括室)が主導し、IPA(情報処理推進機構)が運営する制度で、2026年3月に「制度構築方針」が公表されました。

ねらいは、サプライチェーンに関わる企業のセキュリティ対策状況を、共通のものさしで評価して「見える化」し、サプライチェーン全体の安全性を底上げすることです。取引の相手が「どれくらい対策できているか」を客観的に確認できるようにする仕組みで、背景には、取引先を経由して被害が広がるサイバー攻撃の増加があります。

評価は「★1〜★4」の4段階

この制度では、対策レベルが★(星)の数で示されます。下の2段階と上の2段階で、性格が分かれています。

対策レベルは「★1〜★4」の4段階 SECURITY ACTION(自己宣言・★1〜★2) SCS評価制度(新設・★3〜★4) ★1 自己宣言 ★★ ★2 自己宣言 ★★★ ★3 自己評価+ 専門家の確認 ★★★★ ★4 専門家による 評価 ★が多いほど対策レベルが高く、★3・★4が新たに設けられる評価区分です

★1・★2 は、IPAが以前から実施している自己宣言制度「SECURITY ACTION」にあたります。まず自分たちで「対策します」と宣言する段階です。一方、★3・★4 が今回新しく設けられる区分で、★3は自己評価に専門家の確認が加わり、★4は専門家による評価を受けます。上の段階ほど、対策の客観性が高くなる、という考え方です。

スケジュールや要件は「制度構築方針(2026年3月時点)」に基づくものです。★3・★4の本格的な運用開始は2026年度末ごろが目安とされていますが、詳細は今後具体化されるため、最新の情報は経済産業省・IPAの公表をご確認ください。

なぜ今、中小企業に関係するのか

「大企業の話では?」と思うかもしれません。しかし、この制度が支えようとしているのは、まさにサプライチェーンを担う中小企業です。中小企業にとっての影響は、大きく3つあります。

中小企業への、3つの影響 取引の「前提」に 取引先から対策状況の提示を 求められる場面が増える 取得状況が「見える」 ★3・★4取得企業は公開され、 取引先選びの判断材料に 取得を後押しする支援 「お助け隊サービス」等で、 中小企業も取得しやすく

影響1:取引の「前提」になりうる

制度が広がると、発注側の企業が取引先に対して「どんな対策をしているか」「★いくつを取得しているか」を確認する場面が増えると考えられます。セキュリティ対策が、価格や品質と並ぶ取引の判断材料になっていく可能性があります。

影響2:取得状況が「見える」ようになる

★3・★4を取得した企業については、制度の事務局を通じて公開される仕組みが想定されています。つまり、対策状況が社外からも見える形になり、「きちんと対策している会社」であることを示す材料になります。

影響3:取得を後押しする支援もある

中小企業が★3・★4を負担少なく取得できるよう、国は「サイバーセキュリティお助け隊サービス」の新たな類型など、支援策の整備も進めています。コストや専門知識の壁は、以前より下がっていく方向です。

この制度は「中小企業を縛るため」のものではなく、対策を後押しし、取引のなかで正当に評価されるための仕組みです。

まとめ:今からできる準備は「現状把握」から

制度の細部はこれから詰められていきますが、中小企業が今からできる準備は、特別なものではありません。次の3つを、順番に進めておくと安心です。

  • 自社のセキュリティとIT資産の「現状」を把握する(見える化)
  • SECURITY ACTION など、基礎的な対策から着手する
  • 制度の続報を追い、将来的な★3・★4の取得を視野に入れる

特に最初の「現状把握」は、どんな制度対応にも共通する出発点です。自社にどんな機器があり、どこにどうつながっていて、今どんな状態か。そこが見えていれば、評価制度への対応も、日々のセキュリティ対策も、ぐっと進めやすくなります。

制度対応の第一歩は、いきなり認証を目指すことではなく、自社のIT環境を「見える化」して、今の状態を知ることです。

SOLAMILUは、その一歩を支える仕組みです。

参考リンク(公式情報)

※リンク先は外部の公式サイトです(別タブで開きます)。制度のスケジュールや要件は今後更新されるため、最新情報は各公式ページでご確認ください。

制度対応の前に、まずは「見える化」から

自社にどんな機器があり、今どんな状態か。SOLAMILUなら、その把握(IT資産の見える化)を無料で始められます。

無料でダウンロードする

この記事を書いた人

SOLAMILU編集部
名古屋発のITベンチャーとして、中小企業のネットワーク管理・セキュリティ・IT資産管理をやさしく解説しています。専門知識がなくても「自社のITの状態がわかる」状態づくりを応援します。

CONTACT US お気軽にお問合せください お問い合わせ・ご相談はこちら

お問い合わせ・ご相談はこちら
お気軽にお問合せください
電話でのお問合せはこちら

【受付時間】 月〜金 10:00〜17:00
( 土・日・祝日・弊社休業日を除く )

SOLAMILUをもっと知りたい方はこちら
top top