メール、クラウド、IP電話、ネット決済——いまの業務は、ほとんどが「通信」を前提に動いています。だからこそ、光回線が止まった瞬間に、業務が丸ごと止まってしまう。地震や台風だけでなく、回線の障害は意外と身近に起きています。この記事では、通信が止まっても業務を守る「通信BCP」の考え方を、中小企業向けにやさしく解説します。
通信障害は、他人事ではない
「うちは大丈夫」と思いがちですが、通信障害は決して珍しいことではありません。総務省のデータを見てみましょう。
通信障害は「自社の外」でも起きている ── 総務省データ
原因は、自然災害だけではありません。設備の故障、工事中の事故、ケーブルの断線など、さまざまです。
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」(2023年度の電気通信事故報告にもとづく)
これらは、自社がどれだけ気をつけても防げないトラブルです。だからこそ「起きない」前提ではなく、「いつか止まる」前提で備えておくことが、通信BCPの出発点になります。
光回線が止まると、何が止まるのか
いまの業務が、どれだけ通信に依存しているか。改めて見てみましょう。
メールもクラウドもIP電話も、すべて通信が前提です。一本の回線が止まるだけで、業務の大半が連鎖的に止まってしまうのが、いまの中小企業の実態です。
通信が止まっても業務を守る、5つの備え
備え1:代替の通信手段を用意する
光回線が止まったときのために、モバイル回線(モバイルルーター、スマホのテザリング、別キャリアのSIMなど)を予備として用意しておきます。回線を二重化しておけば、片方が止まっても、もう片方で業務を続けられます。
備え2:連絡手段を二重化する
連絡を、社内チャットなど「ひとつの手段」だけに頼らないこと。電話・携帯・別のメッセージアプリなど、複数の連絡経路をあらかじめ決めておきます。
備え3:重要業務の「オフライン手順」を決めておく
どうしても止められない業務は、通信が止まってもできる形(紙の手順書、オフラインでの作業段取り)を用意しておきます。
備え4:クラウド依存業務の代替を考えておく
受発注や勤怠など、クラウド頼みの業務は、止まったときに「どう代替するか」を事前に決めておきます。
備え5:まず「どの業務が通信に依存しているか」を把握する
すべての出発点はこれです。何が通信で動いているかが分からなければ、どこを守ればいいかも決められません。
最初の一歩は、自社の「通信依存」を見える化すること
5つの備えのうち、いちばん最初にやるべきは「見える化」です。自社のネットワークに何がつながっていて、どの業務がどの通信に依存しているか。そこが見えてはじめて、どこを二重化し、どこに代替手順を用意すべきかが決まります。
なお、通信BCPはBCP全体の一部です。BCPそのものの進め方は「BCP対策とは?中小企業が今すぐ取り組むべき5つのステップ」を、「なかなか進まない…」という方は「中小企業のBCP対策、なぜ進まないのか?5つの壁と解決のヒント」もあわせてご覧ください。
通信BCPの第一歩は、自社のネットワークと、その上で動く業務を「見える化」して把握することです。
SOLAMILUは、その一歩を支える仕組みです。
参考リンク(公式情報)
※リンク先は外部の公式サイトです(別タブで開きます)。内容は更新されることがあるため、最新情報は各公式ページでご確認ください。
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