SPLAMILU BLOG ソラミルブログ

2025年10月22日
Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)で守る通信の安全とは?

Windowsセキュリティの中に「ファイアーウォールとネットワーク保護」という項目があります。
これはどんな機能なのか、また「ウイルスと脅威の検知」とは何が違うのか教えてください。

■「ファイアーウォールとネットワーク保護」とは?

 
「ファイアーウォールとネットワーク保護」は、Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー) に搭載されている機能のひとつで、あなたのパソコンと外のインターネットとの間に立ち、不正な通信をブロックして守る“門番”のような存在です。

たとえるなら、

💬 「あなたのパソコンが家」だとしたら、ファイアーウォールは玄関に立つ警備員。

外から不審な人物(不正アクセスやハッカー)を入れず、家の中から危険なもの(ウイルスなど)が外へ出ることも防ぎます。

■「ウイルスと脅威の検知」との違い

 
同じMicrosoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)内にある「ウイルスと脅威の検知」とは役割が異なります。
 

機能名主な役割たとえ
ウイルスと脅威の検知パソコン内部のファイルやプログラムを監視し、不審な動きを見つけて駆除家の中を巡回する警備員
ファイアーウォールとネットワーク保護外部との通信を監視し、不正アクセスを防ぐ玄関に立つ門番

 

つまり、
ウイルス対策は「家の中を守る」防御、
ファイアーウォールは「外からの侵入を防ぐ」防御です。

この2つが連携することで、パソコン全体のセキュリティが強化されます。

 

■どんな働きをしているの?

 

 

ファイアーウォールは、あなたのPCで行われている通信をリアルタイムにチェックしています。
次のような動作を自動で行っています。

① 通信の監視

・どのアプリが、どんな相手と通信しているかを常に監視。

・不審な通信(怪しいサーバーなど)を見つけると、自動でブロック。

② アプリの許可とブロック

初めてネットに接続するアプリがあるとき、
「Microsoft Defender ファイアーウォールが一部の機能をブロックしました」というメッセージが表示されます。

 
これは「このアプリを信用して良いですか?」という確認です。

→ 信頼できるアプリ(Zoom、Teams、ブラウザなど)なら「アクセスを許可」、不明なアプリや無料ツールなら「許可しない」が安全です。

③ ネットワークごとの保護設定

Defenderは接続する環境に応じて保護レベルを変えます。

 

種類環境推奨設定
ドメインネットワーク会社などの管理ネットワーク管理者設定を優先
プライベートネットワーク自宅のWi-Fiなど必要な通信のみ許可
パブリックネットワークカフェやホテルなどの共有Wi-Fiファイアーウォールを必ずオン



特にパブリックWi-Fiでは、他人のPCと同じネットワーク上にいるため、ファイアーウォールをOFFにすると非常に危険です。

■Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)の守り方



Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)を「セキュリティ会社」と考えてみましょう。

 

登場人物役割たとえ
ファイアーウォール係建物の玄関に立ち、入退室をチェック門番
ウイルス検知係建物の中を巡回して怪しい人物を捕まえる巡回警備員
クラウド分析係本社センターで最新の犯罪情報を共有本部指令室



Defenderは、この3人が常に連携して守ってくれる“チーム防御”です。

 
ファイアーウォールが怪しい通信を検知すると、ウイルス検知係が中のファイルを確認し、感染していないかを調べます。

この二重チェックにより、「攻撃を入り口で止める」+「侵入後も検知して排除」という堅牢なセキュリティが実現されています。

■通知が出たときの意味と対応方法

 

🔔 通知例

「Microsoft Defender ファイアーウォールが一部の機能をブロックしました」

「不審なネットワークアクセスを検出しました」

これらのメッセージは「危険です!」という警告ではなく、“防御が正しく作動しています”という知らせです。

🧭 対応手順

1.通知をクリックしてアプリ名を確認

2.信頼できるアプリなら「アクセスを許可」

3.不明・不要なアプリなら「キャンセル」

4.詳細は「Windows セキュリティ」→「ファイアーウォールとネットワーク保護」で確認可能

また、ブロックされたアプリは「許可済みアプリの一覧」から後で変更できます。



■よくある質問・お悩み解決

 

お悩み解決策
ファイアーウォールをOFFにしてもいい?絶対にOFFにしないでください。危険な通信を防げなくなります。
他のセキュリティソフトと併用できる?一部機能が重複し、誤検知の原因になります。どちらか一方に統一がおすすめ。
通信ができなくなったファイアーウォールが原因の可能性。
設定画面からアプリの許可を確認。
頻繁に通知が出るアプリ更新や新しいネットワーク接続時に表示されることがあります。通常の動作です。

 

 

■ 「ファイアーウォールとネットワーク保護」が守る脅威の例

・外部からのハッキング攻撃

・不正なポートスキャン

・マルウェアが外部にデータ送信する通信

・フィッシングサイトへのアクセス

・ボットネットへの接続試行

これらの脅威を通信レベルで遮断してくれるのが、ファイアーウォールの最大の強みです。

■まとめ

 

ポイント内容
役割不正な通信をブロックするネットワーク防御機能
ウイルス検知との違いファイアーウォール=入口の防御、ウイルス検知=内部の監視
通知が出たら危険ではなく「防御が作動した」という合図
公共Wi-Fi利用時ファイアーウォールを常にオンにして安全確保
連携の強みDefender全体で外と中から二重に守る

 
まとめの一言

 

「ファイアーウォールとネットワーク保護」は、Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)の中で“玄関を守る門番”のような存在です。

 
不正な通信を外で止め、ウイルスと脅威の検知が内部を見張る。

 
この二段構えの守りが、あなたのパソコンを安全に保っています。

【Microsoft Defender(マイクロソフトディフェンダー)関連記事】

「ウイルスと脅威の検知」は、Microsoft Defenderがパソコン内を常に監視し、不審な動作や危険なファイルを見つけた際に警告を出す機能です。怪しいプログラムを即座に検知し、ユーザーに注意を促します。

企業のIT環境で重要なデータ保全を支援するMicrosoft Defenderは、OneDriveと連携して自動復元機能を実現し、ランサムウェアによるデータ損失や業務停止リスクを大幅に低減します。

SOLAMILU株式会社は、Microsoft Defenderのランサムウェア防御機能を簡単に活用できる新機能「ランサムセーフアシスト」を提供開始。設定支援と見える化で誤操作を防ぎ、被害を未然に防止します。

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