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2025年9月2日
MACアドレスの仕組みとセキュリティ活用法

 

MACアドレス(Media Access Control Address)は、ネットワーク機器に割り当てられた一意の識別番号です。

パソコンやスマートフォン、プリンターなど、すべての機器が持っており、通信時には「どの端末か」を特定するために使われます。

企業ネットワークでは、機器の管理やアクセス制御に不可欠な情報であり、セキュリティの基盤となっています。

 

MACアドレスは通常「XX:XX:XX:XX:XX:XX」のように16進数で表記され、前半は製造メーカー、後半は機器固有の番号を示します。

この仕組みにより、同じネットワーク内で複数の端末を正確に識別できます。

IPアドレスのように変更可能なものではなく、基本的にハードウェアに固定されているため、信頼性の高い識別手段として活用されます。

 

企業のネットワーク環境では、多数のデバイスが接続します。

そのため、MACアドレスを活用した アクセス制御 が有効です。

例えば、登録されたMACアドレス以外の機器を遮断する「MACアドレスフィルタリング」を導入すれば、不正な端末の侵入を防止できます。

また、資産管理にも役立ち、どの端末がどの部署で利用されているかを把握することが可能です。

これにより、セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現できます。

 

注意すべき点は、MACアドレスが「偽装可能」であることです。

攻撃者はMACアドレスを変更して、正規の端末を装うことができます。

そのため、MACアドレスフィルタリングだけでは十分ではなく、ファイアウォールや認証システムとの併用が推奨されます。

企業は多層防御の一環としてMACアドレス管理を位置づける必要があります。

 

企業での活用例としては以下のような取り組みがあります。

 

社内Wi-Fiの利用制限:登録済みの端末だけ接続を許可

 

ネットワーク資産管理:機器のMACアドレスを台帳化して把握

 

セキュリティ監査:不審な端末の接続履歴を確認

 

これらを実施することで、不正アクセス防止や情報漏洩対策につながります。

特に、リモートワーク環境が広がる今、MACアドレスを基盤とした管理は企業のセキュリティ戦略において欠かせません。

MACアドレスは単なる識別番号ではなく、企業ネットワークの安全性を確保する重要な要素です。

アクセス制御や資産管理に活用しつつ、他のセキュリティ対策と組み合わせることで、不正アクセスや情報漏洩リスクを最小化できます。

今後の企業運営において、MACアドレスの理解と適切な運用は欠かせないものとなるでしょう。

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