「ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫」——多くの中小企業が、そう考えています。しかし、攻撃の手口が巧妙になった今、その“当たり前”が通用しにくくなってきました。そこで注目されているのが EDR です。
EDRという言葉は聞いたことがあっても、「アンチウイルスと何が違うのか」「うちにも必要なのか」はよく分からない、という方も多いはずです。この記事では、EDRとは何かをやさしく整理したうえで、アンチウイルスだけでは守りきれない理由と、EDRが必要とされる背景をご紹介します。
EDRとは?
EDRは「Endpoint Detection and Response(エンドポイントでの検知と対応)」の略です。パソコンやサーバーといった“端末(エンドポイント)”の動きを監視し、不審な挙動を検知して、すばやく対応するための仕組みを指します。
ポイントは、「防ぐ」だけでなく「入られた後に気づいて対応する」ところまでをカバーする点です。従来のアンチウイルスと並べてみると、考え方の違いがはっきりします。
従来のアンチウイルスは、既知のウイルスをパターン(定義ファイル)で見つけて入口でブロックする発想です。これはとても重要ですが、パターンにない未知の攻撃はすり抜けてしまうことがあります。EDRは、その“すり抜けた後”にも目を配る、という違いがあります。
なぜ今、アンチウイルスだけでは足りないのか
「これまでアンチウイルスで問題なかったのに、なぜ今さら?」——その背景には、攻撃側の変化があります。中小企業がEDRを検討すべき理由は、大きく4つあります。
理由1:「防ぐだけ」では守りきれない時代になった
攻撃は年々巧妙になり、既知のパターンに当てはまらない未知の手口も増えています。入口で止めることはもちろん大切ですが、「100%防ぎきる」前提だけに頼るのは、現実的に難しくなっているのが今です。
理由2:「入られた後」に気づいて対応できる
EDRの核心は、ここにあります。端末の不審な挙動を検知し、被害が広がる前に隔離・対処する。万一すり抜けられても、早く気づいて手を打てるかどうかが、被害の大きさを大きく左右します。
大切なのは「絶対に入られないこと」よりも、「入られても、すぐ気づけること」です。
理由3:「何が起きたか」を後から追える
EDRは、いつ・どの端末で・何が起きたかという記録を残します。事故が起きた際に「原因は何だったのか」「どこまで影響したのか」を追えるため、原因究明と再発防止がしやすくなります。これは、見えていなければできないことです。
理由4:専門担当がいなくても運用しやすくなった
かつてEDRは、専任のセキュリティ担当を抱える大企業向けの仕組みでした。しかし近年は、運用を任せられるサービス型(EDR+監視サービスなど)も増え、中小企業でも無理なく導入・運用できる選択肢が広がっています。コストや人手の壁は、以前より確実に下がっています。
まとめ:「防ぐ」に「気づいて対応する」を足す
EDRは、アンチウイルスを全否定するものではありません。大切なのは、次のように守りの考え方を一歩進めることです。
- 「100%防ぐ」前提だけに頼らない
- 「検知と対応」ができる仕組みを持つ
- 自社の端末で“何が起きているか”が見える状態をつくる
そして、これらすべての出発点になるのが「自社にどんな端末があり、今どんな状態か」を把握できていることです。守りを一歩進める前に、まず足元を見える化しておくことが、EDRを活かす土台になります。
最初の一歩は、いきなり高度な仕組みを入れることではなく、自社の端末やネットワークの状態を「見える化」することです。
SOLAMILUは、その一歩を支える仕組みです。
